
鋼板製造会社
リーマンショック後は世界的な好景気により受注も回復しましたが、2018年後半から発注件数が右肩下がりとなりました。
特に中国向けの鋼板の注文が2019年になるとほぼゼロに。国内のインフラ関連に目を向け設備投資を行おうにもこれまでの経営状況の悪化から資金不足に陥り身動きが取れない状況となってしましました。
税金の滞納や受注回復の見通しのなさも原因となり、銀行の融資も難しくなり支払い日まで1週間を切ってしまいました。入金予定(売掛金)はあるけど資金不足という状況でした。
エリア | 愛知県岡崎市 | 業種 | 鉄鋼製造会社 |
年商 | 25,000万円 | 負債比率 | 債務超過状態 |
調達希望額 | 950万円 | 調達希望日 | 1週間以内 |
純損益 | 昨年度赤字 | 税金・社会保険滞納 | 税金滞納あり |
契約時の状況
売掛金回収の見通しがあったため、申し込み日から2営業日後に950万円の資金調達をさせて頂きました。
当初は3社間でのファクタリング予定をご提案しましたが、お取引先の承諾が難しそうなので2社間で対応致しました。
与信審査から担保を求められ、経営計画の作成など成約と時間に費やす必要のある銀行融資よりスピーディーに売掛金の売買によって短期的な資金調達を行うファクタリングを導入したことで急な事業転換にも対応することができました。
下請けの製造業
景気の変動や海外に生産拠点を移す企業が増える中、元請けからの価格抑制圧力はより強くなっています。
受注が減少しつつも急に納期を守って大量発注を持ってこられることも珍しくありません。そういった場合は支払いサイクルを前倒ししてくれるわけでもないので、資金調達の面で対応ができない場合がほとんどです。
また、見通しが立たなくなれば大量発注の後にキャンセルをされることもあります。
取引先を変えるというプレッシャーもあり、言われるがまま迅速に対応を迫られます。長年の付き合いだけでは取引継続を約束されている保証はないそうです。